畳の処分に困らない!賢く捨てるオススメの処分方法5選


最終更新日:2023年10月14日

 

畳の捨て方と処分方法が分からない、和室の畳のささくれや汚れが目立つようになってきたけど、どうしよう?

 

こんな風に、捨てたり、張り替えたりしないといけないことはわかっているけど、「何から始めればいいのかわからない」とお考えではありませんか。リフォームや廃棄物処理業に関わっていなければ、畳の捨て方が気になったことがない方も多いものです。

 

そのままにしていても、畳の状況は悪くなるばかりです。

 

\お困りですか?/

畳の捨て方が分からない

 

いつ処分していいのか分からない

 

自分で処分が出来る物なの?

 

そのまま捨てると、罰が当たりそうで心配

 

畳の処分にお金ってかかるの?

 

普段、生活をしていて「畳の処分」に迷う事はあまりありませんが、この記事に到着している方はまさにその状態に対峙しているかと思いますので、ごみ処分の専門家として解決出来るように有益な情報を提供します。

 

\この記事でわかること/

畳を処分するオススメの方法がわかる

 

畳の処分にお金がかかるのか分かる

 

無料で畳を捨てるやり方が知れる

 

 

 

この記事を書いているのは不用品回収オラフグループの経営者です。廃棄物処理業界に勤めて13年以上、一般家庭から産業廃棄物まで10,000件以上の「不用品を捨てたい」という悩みに真剣に向き合ってきました。

 

もちろん、畳のお引き取りも企業様から一般家庭までご依頼いただいています。何百枚という畳の引き取り経験から、すぐに実践できる情報だけをわかりやすく残しました。

 

これまでのご相談も含めて畳の捨て方を具体的に、分かりやすくご紹介していきます。

 


 

 

 

畳を処分する5つの方法

 

畳の捨て方としてオススメなのは以下の5つの処分方法です。

 

  • 粗大ごみで捨てる
  • 環境センターに持ち込む
  • 畳屋さんに処分を依頼
  • 不用品回収業者で処分する
  • 燃えるごみで処分する

 

選ぶ処分方法によって料金も時間も倍以上に変わってしまいます。納得して捨てるコツは捨てたい理由を基準に選ぶことです。それぞれの費用や手順、注意点を具体的にご紹介します。

 

 

 

自治体の粗大ごみで畳を捨てる

 

畳は粗大ごみで処分することができます。

 

粗大ごみ戸別収集は完全予約制となっているので、自治体の粗大ごみ受付に電話で「畳を処分したい」ことを伝えましょう。収集日や料金、一度に出せる枚数など気になることは受付で確認しましょう。

 

収集料金や収集日時などルールに沿っていないと回収されない恐れがあるからです。たとえば、埼玉県の川口市を例とすれば1回の申し込みにつき畳6枚までと処分できる枚数制限を設けています。

 

処分手数料は1枚あたり500円〜1000円くらいで、自治体から発行されている粗大ごみ処理券を購入して納付します。コンビニやスーパーで購入した粗大ごみ処理券は畳のよく見えるところに貼り付けて、指定日時の朝8:00までにマンションの集積所や道路に面した家の前に出します。

 

夕方くらいまでに自治体が提携する回収業者が引き取ってくれるので、確実で安全に処分できる方法です。

 

 

 

環境センターに畳を持ち込み処分する

 

畳は地域の環境センター、クリーンセンターに車で持ち込み処分することもできます。

 

戸別収集とは違って自分の好きな時間に持ち込める上、処分料金が安いので軽トラックやハイエースなど車が用意できる方にとってはメリットの多い処分方法です。

 

処分費は持ち込んだ畳の重さによって計算されます。さいたま市では「100kgまでは無料、以降10kgにつき20円加算」という感じです。畳1枚当たりの重さは15kg〜30kg程度なので、6畳分の畳を無料で捨てられることもあります。

 

環境センターへ畳を持ち込み出来るのは、あくまで一般市民の個人に限ります。事業として発生した畳は処分して貰えませんので注意しましょう。

 

「注意点」

  • クリーンセンターの営業時間は平日9:00-17:00と限られている
  • 持ち込み処分を受け入れていない自治体もある
  • 予約が必要なクリーンセンターもある

 

 

 

 

畳屋さんに処分を依頼

 

畳屋さんに引き取ってもらう選択肢もあります。引き取りだけの利用は有料回収が一般的ですが、新調するときに限り、無料で引き取りサービスをつけてくれることもあります。

 

料金は畳1枚あたり2,000円が相場です。畳屋さんで引き取られた畳も自分たちで捨てるときと同様に廃棄処分料がかかります。畳を藁や飼料として再利用するリサイクル業者も存在していますが、無料になる事はまずないでしょう。リサイクルするためには解体や運搬などそれなりに費用がかかるからです。

 

張替を考えている時やお付き合いのある畳屋さんがあれば、一度相談してみましょう。

 

 

 

不用品回収業者で畳を処分する

 

畳は不用品回収業者の回収対象になっています。

 

室内から運び出して適切に処分するところまでが不用品回収業者の仕事なので、誰でも簡単に捨てられます。室内の運び出しができるのは自治体のごみ収集とは違い、民間のサービスだからです。

 

処分料金は1枚につき2000円くらいと畳屋さんと同じくらい、自治体の倍以上という価格帯です。自治体の料金よりも高いのは処分料金の中にスタッフの人件費やトラック代が入っているから考えてください。

 

遺品整理やリフォームなどで不用品がたくさん出るときには、値引き交渉が通りやすくなります。

 

「注意点」

  • 不用品回収業者の中には悪徳業者も存在する
  • 相見積もりで相場料金を知っておくこと
  • 訪問の前に無料見積もりや相談を利用すること

 

 

燃えるごみで畳を捨てる

 

畳のサイズを小さくすれば、燃えるごみとして捨てることもできます。畳は燃やしても問題のない材質で作られているからです。この場合料金もかからず無料で処分できる捨て方です。

 

100年以上前に作られた畳は何枚も重なった藁だけで作られていましたが、現在は藁の減少によって木材チップの圧縮板や発泡スチロールをはさんだ軽い建材畳床を使われることが増えています。

 

一辺の長さが30pより小さくなるようにのこぎりで切らなければいけないので、かなりの重労働にはなります。1枚の畳を6分の1サイズにするためには1枚当たり30分以上の時間がかかります。慣れていない方や電動のこぎりを使わないのであれば、1時間以上かかることもあります。

 

規定サイズまで畳を小さくしたら、あとは燃えるゴミ袋に入れて捨てるだけと、生活ごみと同様に無料処分できます。

 

「畳を切るときの注意点」

  • 畳を切るのには1枚につき最低でも30分以上かかる
  • い草が舞い、室内はかなり汚れる



畳を捨てる時の注意点

 

畳を捨てるときによくある質問から、処分に関しての注意点をご紹介します。

 

「よくある質問」

  • 見た目がきれいな畳は買い取ってくれる?リサイクルとかできる?
  • 不用品回収業者の料金相場が分からない。
  • リフォームで出る畳も自分で捨てるの?

 

それぞれの疑問に対して答えを具体的にご紹介していきます。

 

 

 

中古の畳は売れません

 

一度どこかのお宅で使われていた中古の畳に需要はありません。見た目がきれいでも、使用期間が少なくても買い取られない理由は「サイズ感」と「衛生面」です。

 

畳のサイズは同じ1畳でも、縦と横の長さが違います。地域や時代によってサイズは日々作り替えられているのです。同じ1畳であっても数センチ大きさが変わるため、自分の家で使っていた畳を別のお宅で使用するときには、リサイズが必要です。大きい畳を小さくすることはできますが、逆はできませんし、サイズの調節は職人技です。

 

また、畳は年数がたつとともに劣化していくため、衛生面から中古の畳は需要がありません。表面上はきれいでも芯の部分はもろくなっていたり、カビの原因が潜んでいることもあるからです。

 

い草のカーペットならフリマアプリやネットオークションで売れることもあります。新品なら10,000円くらいで取引されることもあるので、チャレンジしてもよいです。

 

 

 

畳の処分費用が上がるケース

 

畳屋さんや不用品回収業者で処分料金が高くなる時には2つのケースが考えられます。

 

1.悪徳業者に依頼してしまったとき
2.運び出しが難しい時

 

悪徳業者に依頼すると、相場料金の倍以上を請求されることがあります。電話口で他社の半額以下だったときや自治体の処分料金と変わらないほど安いときには選ばないほうが無難です。

 

回収作業の直前になって「追加料金」が発生することがあるからです。ただし、正当な追加料金もあります。たとえば、室内からの運び出しが難しい時や電話で聞いていた内容と条件が変わるときです。

 

水浸しになるほど水分を含んでいる畳では、ご説明の上、追加料金をいただくことがあります。廃棄処分費用が高くなることや撤去に時間がかかることが理由です。見積もり時と内容が変わらなければ、追加料金が発生すること貼りません。

 

 

 

畳のリサイクル方法

 

畳をリサイクルすることは難しいのですが、自分で「防除シート」として再利用する方法もあります。「畑に広げるだけ」なので簡単にできる再利用方法です。

 

畳は自然素材で作られているので、再利用してそのまま土に返すことも不可能ではありません。もちろん、土にかえるまでには十数年という長い時間はかかります。

 

廃畳の100%を肥料や代替燃料として再資源化しリサイクルしている業者も存在するのですが、数が少ないため、ハウスメーカーとしか取引していません。個人での依頼は受け付けていることはないので、リサイクル依頼は難しいです。

 

 

 

産業廃棄物になる畳

 

リフォームや解体工事の最中に出た畳は工事を請け負っている業者の産業廃棄物となり、粗大ごみや燃えるゴミとして捨てることはできません。

 

リフォームや解体業者の見積書に「廃棄物処理代金」という項目は含まれているはずです。廃棄物処理について気にされる方が少ないため、見積もり時にも説明されないこともあります。

 

リフォーム前に自身で処分すれば畳の廃棄処分代金をカットすることもできますが、費用対効果は高くないでしょう。

 

リフォーム業者から畳の廃棄処分を個人で済ますように言われたときにはどの工程で処分が必要か確認しましょう。工程の途中で廃棄処分が必要になった畳は「産業廃棄物」になってしまうからです。




畳を交換する目安

 

畳は年数と状態から交換時期を判断していきます。素材によって多少は変わるものの、正しくメンテナンスをすれば畳の寿命は6年〜10年と言われています。正しいメンテナンスとは裏返しや換気のことです。

 

「五月人形の供養方法」

  1. 畳のメンテナンス方法
  2. 畳を処分するサイン
  3. 畳を長持ちさせるコツ

 

を具体的に紹介します。

 

 

 

畳の裏返し

 

3年〜5年に1回の実施が推奨されているのが、畳の裏返しです。畳の裏返しといっても、畳本体を裏側にすることではなく、畳にかぶせてある「ござ部分」の裏表を返す作業です。畳本体の裏側はただの板なので、裏返しても意味はありません。

 

1枚につき3000円〜4000円くらいが相場料金です。引き取り料金として追加料金がかかることもあります。裏返しはヘリを取って表面と本体の芯をつないでいる糸を切って、ござを裏返したらヘリを縫い直すという職人技なので、自分でするのは不可能です。

 

ささくれや日焼けによる変色のある畳も裏返しをすれば新品同様の見た目になります。

 

 

 

畳処分のサイン

 

裏返しでは対処できないほど劣化している畳は処分のタイミングです。本体部分が劣化してしまった畳の表面は取り繕うことができたとしても、踏み心地も悪くなりますし、臭いやカビが出てくるなど見た目以外の不具合が出てしまうからです。

 

「処分のサイン」

  • 畳がへこんでいる
  • 空気が入ったような感じがする
  • ふわふわとしている

 

ふわふわとした踏み心地になってしまう原因は芯が腐り始めていることも考えられます。床の基盤部分まで腐食が進みやすくなってしまうので、早めに処分をすすめましょう。

 

 

 

畳を長持ちさせるコツ

 

畳を長持ちさせるには「湿気」「日光」「刺激」の3つを避けることです。

 

「長持ちさせる取り扱い方」

  • 湿気…天気の良い日には換気する
  • 日光…カーテンを閉め、遮光する
  • 刺激…掃除機やローラーを転がさない

 

上記の中でも「物理的な刺激」は畳の劣化を最も早めてしまいます。たとえば、畳の上にピアノや学習机のような重い家具を置いたときにできるへこみが戻ることはほぼありません。重い家具を置くときには、下にマットを敷く、ひと手間が畳を長持ちさせるコツです。




畳の処分事例

 

ここまで読んでみて、不用品回収業者を選択肢の一つに入れてくださった方のために、当社での回収事例をいくつか紹介します。初回のお問合せでよくご相談いただく、

 

・いくらくらいになるの?
・どこからやってくれるの?
・どうしたらいいの?

 

という疑問がすっきりと解消できる内容となっています。

 

リフォームで要らなくなった畳の回収


担当者からのコメント
「畳6枚の引き取りをお願いできますか?」というご相談をいただき、電話口で料金や作業内容をお伝えしました。お客様のご希望だった土曜日の夕方に予約が取れることが決め手となり、当社に決めてくださいました。ご自身で畳からフローリングにセルフリノベされるとのこと。畳を敷いてある状態からスタッフが工具で1枚ずつ持ち上げて、撤去いたしました。到着から撤去完了までは30分もかかりませんでした。

回収物 畳6枚
作業時間 30分
作業人数 2名
お見積り ¥18,000
買取り ¥0
お会計 ¥18,000

 

実家の畳の回収依頼


担当者からのコメント
空き家となっているご実家の1室の畳の処分をご依頼いただきました。昔ながらの一軒家で客間として利用されていたようです。スタッフが作業中に床がふわふわしていることが気になり、許可を得た上で、カーペットを剥がすと畳に無数の黒い点が。畳の腐食が進んでいる状態でした。空き家になっているときには畳を上げて、立てかけておきましょう。通気がよくなるためカビが生えにくくなります。

回収量
作業時間 50分
作業人数 2名
お見積り ¥20,000
買取り ¥0
お会計 ¥20,000

 

古くなった畳の回収


担当者からのコメント
古くなった畳の回収依頼をいただきました。12畳分です。ごみ袋にはぎりぎり入らない大きさなので粗大ごみに分類されています。しかし1回に出せる枚数に制限があったため、全部捨てるには3か月以上かかりそうでお困りとのこと。当社なら一度に回収できることや料金をお伝えしました。「もう少しお値段下げられませんか?」とのご要望ありましたので、玄関先まで出してまとめていただくことを条件にお気持ちお値引きしました。

回収量 畳12畳分
作業時間 60分
作業人数 2名
お見積り ¥36,000
買取り ¥0
お会計 ¥36,000

畳の捨て方と処分方法まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

畳を捨てにくいと感じてしまうのは、捨てる機会が今までなかったからです。5つの処分方法から自分に合った方法を選ぶことができれば、あとは手順通りに進めていくだけです。

 

・自分に合った処分方法が分からない
・不用品回収についてもう少し知りたい

 

というかたはお気軽にご相談ください。過去の経験と知識から最適な方法を提案いたします。ご自分の状況に合った捨て方が見つかれば幸いです。最後までお読みいただき有難う御座いました。