【無料〜有料】タイヤの捨て方7つと注意点を不用品回収業者が解説


最終更新日:2023年3月10日


タイヤの処分方法に悩んでいる方へ。


タイヤを捨てたいけど、どうやって捨てるのかわからない。あまり使ってないし、ホイールもきれいだし、売れたりしないかな。とモヤモヤしているのではないでしょうか?


タイヤの捨て方が分からない


廃棄処分にいくらかかるのか知りたい


タイヤが売れるのか知りたい


上記のことが不安な方もこの記事を読み終えると、あなたに合ったタイヤの捨て方が分かり、迷うことなく手放せるようになります。


\この記事でわかること/

タイヤの捨て方が分かる


かかる費用や売れるタイヤが知れる


タイヤの交換時期や捨てるタイミングが分かる


不用品回収業者でのタイヤ回収実例が見れる



 

この記事を書いているのは不用品回収・遺品整理オラフグループの経営者です。不用品回収業界に勤めて、13年以上の中でお客様の元から数えきれないほどのタイヤを引き取ってきました。


過去にお客様から頂いたご相談や質問を元に「タイヤの捨て方」を具体的に解説していきます。






タイヤの捨て方7つの処分方法


タイヤの捨て方は大きく分けると以下の7つの処分方法があります。


  • ガソリンスタンドで捨てる【有料】
  • カー用品店・タイヤ専門店で捨てる【有料】
  • リサイクルショップで捨てる【無料】
  • フリマアプリやネットオークションで売る【無料】
  • ディーラー・整備工場で捨てる【無料〜有料】
  • 【一部地域限定】自治体で捨てる【有料】
  • 不用品回収業者の引き取り【有料】


処分方法によって料金や手間、処分までにかかる時間は大きく変わるので、捨てたい理由とタイヤの状態に合わせて選んでいきましょう。




1,ガソリンスタンドで捨てる


ガソリンスタンドでは1本あたり300円〜550円でタイヤを引き取ってくれます。


タイヤのサイズ


ホイールの有無


廃棄を依頼する店舗


上記3つの条件によって200円くらいの差は出ますが、安くて簡単に捨てられる方法です。ホイールがついているときには取り外しに手間がかかるので、300円程度上乗せされることもあります。


「廃棄料金の目安」

 

店舗名 廃棄料金
出光 550〜770円/1本
コスモ石油 440〜550円/1本
ENEOS 330〜550円/1本


ただし注意点として、セルフのガソリンスタンドではタイヤの引き取りをしていない店舗の方が多いです。


タイヤの処分を受け付けているのはスタッフが常駐していて、ガソリンを入れてくれたり、車検サービスも展開しているガソリンスタンドです。




2,カー用品店・タイヤ専門店で捨てる


カー用品店やタイヤ専門店でも廃タイヤの引き取りをしています。


料金も安い上にタイヤの取り扱いには慣れているので、大きさやホイールの有無、量にかかわらず引き受けてくれるのが魅力です。


「引き取り料金の目安」

 

店舗名 廃棄料金
イエローハット 275円/1本
ジェームス 330円/1本
タイヤ館 550円〜/1本
ミスタータイヤマン 350〜550円/本
タイヤガーデン 250〜500円/本
アップガレージ 0円(ホイール付きのみ)


廃棄の際、ホイールがついているときには脱着工賃料として1,000円前後の手数料が追加されます。


タイヤ専門店では定期的に「タイヤ交換フェア」などキャンペーンを実施しており、期間中は処分費用が無料になったり、格安になったりします。


キャンペーン時期以外であってもタイヤの交換に伴う処分であれば、値引きで処分費用を調整してくれることもあります。



3,リサイクルショップでタイヤを売る


比較的綺麗な物はリサイクルショップでタイヤを売って手放す方法もあります。


相場買取価格は中古なら100円〜3,000円、新品でも購入価格の20%が目安です。


ただし、買い取られるのは一定の条件を満たしているタイヤだけで、買取対象とならなかった時は持ち帰って自身で処分しなければなりません。


「買取対象の目安」

 

タイヤの溝が七分以上(約6.1mm以上)


タイヤ側面に傷がない、または裂けていない


製造から3年未満


タイヤの買取価格や買取対象は「査定に出す時期」によっても左右されます。


タイヤは売り場面積を占めるため、リサイクルショップ側としてはなるべく回転率を上げて売りたいからです。たとえば、スタッドレスタイヤなら寒くなり始めた11月頃〜需要が増えるため、買い取られやすくなります。


状態の良いブランド品のタイヤやレース用タイヤなど「そのまま捨てるのはもったいない!」と思えるタイヤなら、リサイクルショップへ相談してみましょう。




4,フリマアプリやネットオークションで売る


フリマアプリやネットオークションでもタイヤは取引されています。


リサイクルショップとは違い、欲しい人さえいれば状態やブランドに関わらず売れるのが、ネットを通した個人間での取引です。


実際にリサイクルショップでは買取基準に満たないような状態悪いタイヤも30,000円以上で売れています。


とくに新品での販売価格が高い外車の純正ホイール付きタイヤは状態が悪くても欲しい人が一定数います。


「メルカリの取引履歴」

 

商品名 取引価格 状態
15インチ スタッドレスタイヤ+ホイール(ウェッズ )セット 4本 35,000円 35,000円
AUDI アウディ A5 S-line 純正ホイール 4本 18インチ 99,000円

・ヒビ割れがあり
・ガリ傷なしの美品
・走行38,000km


送料はタイヤ1本につき3500円程度かかります。


発送方法まで考慮するとメルカリで出品し、独自配送サービスのたのメル便を利用するのが便利です。


たのメル便なら配送業者のスタッフが梱包から運び出し、発送まで代行してくれるので、女性でも簡単に発送できます。



5,ディーラー・整備工場でタイヤを捨てる


ディーラーや整備工場に引き取ってもらうとゆう選択肢もあります。


引き取り費用は1本あたり250円〜500円とガソリンスタンドやカー用品専門店と変わりませんが、顔なじみの整備工場であれば無料で引き受けてくれることもあります。


ディーラーでもタイヤ交換や履き替え、購入するタイミングであれば、値引きしてくれる可能性も高いです。




6,【一部地域限定】自治体で捨てる


一部の地域限定ではありますが、タイヤの処分を受け入れている自治体もあります。


処分料金はタイヤ1本につき500円〜1000円とタンスや生活家電などの粗大ごみ処分手数料とさほど変わりません。


通常の粗大ごみを捨てるときと同じように、


・申し込み予約
・粗大ごみ処理券の購入
・集積所への運び出し


など手間はかかりますが、戸別収集であれば家の近くまで行政と提携する廃棄物処理業者が取りに来てくれるので不法投棄される心配もありません。


「タイヤ処分できる自治体例」

 

自治体 処分方法 廃棄料金
岩手県一関市 持ち込み 1本につき約500円(10sにつき154円)
茨城県つくばみらい市 生活環境課へ電話または窓口で申し込み 1点につき500円
茨城県取手市 戸別収集 1本につき500円
茨城県五霞町

持ち込み
戸別回収

1本につき500円〜800円
埼玉県さいたま市 戸別収集を申し込み 1本につき1,100円
愛知県岡崎市 戸別収集を申し込み 1本につき600円


引き取るタイヤのサイズに制限をかけている自治体もあります。


たとえば、つくばみらい市や取手市では引き取り対象を「外径が76cm以内のタイヤのみ」と限定していますので、普通車のタイヤは含まれますが、輸入車やスポーツカーのような特別なタイヤは受け付けていません。




7,不用品回収業者の引き取り


不用品回収業者ではサイズや量に関わらずタイヤの回収をしています。


回収目安料金は1本あたり1000円〜3000円に別途出張料金として3000円がかかり、ガソリンスタンドやタイヤ専門店よりは高くなります。


他の処分方法に比べて高い代わりにサービスが充実している点が不用品回収業者の良いところです。


ベランダや車庫の奥にしまってある状態からでもスタッフが運び出してくれるので、依頼者は見ているだけでタイヤの引き取りが完了します。


また、自分の好きな日時を選べる点も注目すべき点です。自治体の様に朝早くから動く必要もありません。


「不用品回収のメリット」

 

好きな日時で予約が取れる


自宅まで訪問回収してくれる


予約が電話一本で出来る




売れやすいタイヤ


売れるタイヤは以下の条件を満たしていることが大前提になります。


「売れやすいタイヤ」

 

・人気ブランド、メーカー
・未使用
・製造から3年未満
・タイヤの希少価値が高い
・ホイール付き


ただし、上記の条件を満たしていても保管状態が悪ければ買取価格は相場の半額以下になってしまうこともよくあります。売れやすいタイヤの状態をキープするコツをご紹介します。




タイヤの保管方法


使わないタイヤは「保管場所」「手入れ」「置き方」の3つだけ気を付けます。


使っていないタイヤが劣化するのは紫外線や雨風によるゴムへのダメージや空気圧の低下が原因となっているからです。


タイヤ交換などでしばらく使わないなら、空気は半分くらい抜いておくとタイヤの重さが減り、負担が少なくなります。保管前には泥や汚れを入念に洗い落とし、ビニール袋か市販のタイヤ専用カバーで包みます。


倉庫や室内など日光の当たらない場所でホイール付きタイヤは縦積み、ホイールなしタイヤは横積みでおきましょう。タイヤ専用のスタンドや保管用の棚があればさらに良い状態を保てるようになります。




タイヤを捨てるタイミング


以下の3つに当てはまったらタイヤを交換したり、捨てたりするタイミングです。


「処分の合図」

 

・ひびが入っている
・タイヤの溝が基準以下
・走行距離、使用年数が基準以上


劣化したタイヤでは車検も通りませんし、事故を起こす可能性が高くなります。


交換が必要なタイヤで事故を引き起こしたときには整備不良で事故の責任を追及されることにもなりかねません。




ひびが入っている


タイヤの接地面や側面に深い亀裂や傷、ひびが入っている時は捨て時です。


タイヤの骨部分であるカーカスまでひび割れが達しているときは、すぐに交換が必要と一般社団法人日本自動車タイヤ協会は提唱しています。


カーカスまで入ったひびを通じて、水が浸入しタイヤの内部からも劣化が進んでしまうからです。


カーカスが錆びると内側が膨張し、ある日突然「パンッ」という音を立ててバーストする危険があります。


タイヤの表面だけなど浅いひびであれば継続して使用しても問題ありませんが、年数とともに劣化は進んでいきます。一度できたひびは補修や修復はできないので、ひび割れを見つけたら整備工場で点検してもらうと安心です。




タイヤの溝が基準以下


タイヤの溝が1.6o未満であればタイヤの交換、捨て時です。


スリップサインが出ているタイヤは車検にも通りませんし、ブレーキを踏んでから実際に停まるまでの距離も長くなり、事故を引き起こしやすくなってしまいます。


「車検におけるタイヤの溝の深さ」

 

車種 一般道路 高速道路
乗用車・トラック 1.6mm以上 1.6mm以上
小型トラック 1.6mm以上 2.4mm以上
大型トラック・バス 1.6mm以上 3.2mm以上


地面との摩耗でタイヤの溝は減っていきますので、同じ走行距離であっても急ブレーキを踏む回数が多い方ほど早く溝はなくなります。


溝がさらに深くなると、タイヤの最終警告と言われるワイヤーが見えてきます。


ワイヤーの下には2mm程の柔らかなゴムの層しかないので、雨の日にも水をかき出すことができず、ブレーキやカーブでスリップしやすくなっている状態です。




走行距離・使用年数


走行距離と使用年数が基準以上になったときは捨て時が近づいているサインの一つです。


乗り方や環境、使用頻度によって変わるため一概には言えませんが、40,000qを超えたら交換時期でしょう。


新品時のタイヤの溝は約8oで、走行距離約5,000kmにつき1mmゴムが摩耗すると言われているので、約40,000km走行すると、タイヤの溝は1.6mm以下になるからです。


使用開始後4〜5年経過していたときも捨てる目安時期です。


とくに屋外駐車の車は、紫外線と雨風にさらされている時間が長いため、ゴムの劣化が早く4年未満であっても注意して見てあげましょう。


はっきりとした基準意外に走行中の違和感がきっかけになることもあります。走行中に「乗り心地の悪さ」「ロードノイズ」を感じるようになったり、「ブレーキが効きづらく」なったら交換が近づいているサインです。




タイヤのリサイクル


タイヤは廃棄処理が難しい上、資源としての利用価値が高いので処分方法が家具や家電など粗大ごみと違います。


・タイヤが粗大ごみにならない理由
・廃タイヤの再資源化


の2点からタイヤのリサイクルを具体的にご紹介します。




タイヤが粗大ごみで出せない理由


タイヤが粗大ごみの対象となっていない理由は環境省によって処理困難物に指定されているからです。


タイヤで使われている天然ゴム、合成ゴム、ワイヤーなどはゴミ処理場では燃えにくいため、焼却処分が難しいという特徴があります。


また、ゴム成分や化学物質は土壌に染み込み、水質を悪化させる可能性もあるため、埋め立てゴミとして処理することもできません。


タイヤは資源として再利用できるため、適切に処理することが求められています。




廃タイヤのリサイクル


廃タイヤは製紙、中古タイヤ、再生ゴム、燃料などに生まれ変わっていて、リサイクル率は92%とJATMAの調査結果が出ています。


石油・石炭・化石燃料の代替え燃料として再資源化されるのが最近の主なリサイクルルートです。タイヤを燃料としたボイラ―で燃焼されるときにでた熱エネルギーは国内の工場やハウス栽培で二次利用されています。


二次的な原材料としても使われることから、廃タイヤは環境にも優しい資源としての認識が広まりつつあります。

タイヤの回収事例


タイヤの回収依頼は当社でもよくいただいています。お客様によくいただくお問合せを中心とした回収事例をご紹介します。


・作業内容ってどんなかんじ?
・料金っていくらくらいかかるの?


とゆう不用品回収業者を利用したことがない方の疑問を解消できれば幸いです。


廃タイヤと不用品の回収


担当者からのコメント
スタッドレスタイヤが粗大ごみで出せないと知り、悩んでいたところ当社のページが目に留まり、お問い合わせいただきました。決め手となったのは「家まで引き取りに来てくれるところ」とのことです。ご依頼者様はすでに免許証を返納されていたため、自分でガソリンスタンドへ持ち込むことができなかったとお伺いしました。ホイール付きタイヤ4つをお引き取りしました。当日、追加で不用品もご依頼いただきました。

回収品 タイヤと不用品
作業時間 20分
作業人数 1名
お見積り ¥9,900
買取り ¥0
お会計 ¥9,900


廃タイヤとごみの回収


担当者からのコメント
タイヤと物置に溜まっている不用品の回収依頼をいただきました。娘様が子供が生まれるとのことで、物置のスペースを空けるために片付けを進めていらっしゃいました。「いつか捨てよう」と思いながらそのまま何年も放置されている方からのご相談もよくあります。電話口で内容をお伺いし、お見積もりしました。作業中に「これも一緒にいいですか?」と追加依頼をいただきましたので、追加分だけは改めてお見積もりいたしました。片付いた物置に娘様にもご満足いただきました。

回収品 廃タイヤと物置のごみ
作業時間 50分
作業人数 2名
お見積り ¥15,000
買取り ¥0
お会計 ¥15,000


ホイール付きタイヤの回収


担当者からのコメント
「ホイール付きのタイヤですが、引き取ってもらえますか?」とお問い合わせいただきました。大学生の息子様に『捨てといて』とお願いされたが、ご依頼主様は車にも乗らず、どう捨てたらいいかわからないとのこと。なるべく早く捨てたいとご要望いただき、翌日回収にお伺いいたしました。お見積もり時と内容の変更がなかったこともあり、到着から回収までは10分もかかりませんでした。「思っていたよりもずっと簡単で早くて助かりました」とのお言葉をいただきました。

回収品 ホイール付きタイヤ
作業時間 10分
作業人数 1名
お見積り ¥5,000
買取り ¥0
お会計 ¥5,000


タイヤの捨て方と処分方法のまとめ

 

いかがでしたでしょうか?


タイヤの処分方法を7つと捨て時、リサイクルルートをご紹介しました。


タイヤの処分が難しいのは家具や家電と違い、粗大ごみで処分できない自治体が多いからです。ガソリンスタンドやカー用品店など選択肢は豊富なので、自分に合った処分方法を見つけてみましょう。


タイヤは持っているだけで劣化が進むため、使っていないときには早めの処分がおすすめです。


タイヤはもちろん、不用品回収で気になることはお気軽にご相談ください。プロの目線から最適な処分方法を提案させていただきます。