ゴミ屋敷の片付けを自分でやる方法・やり方・注意点【ノウハウ公開】
最終更新日:2023年4月17日
ゴミ屋敷の片付けを自分でやらなければならない。自力でやるやり方・方法を知りたい方へ。
●ゴミ屋敷を片付けなければいけない状況なので自分でやってみようかな・・・
●自分で片付けを完了できるのか・・・
●自分で片付けるとどれぐらい時間がかかるのか知りたい。
●自分で片付けるやり方・方法・なんかコツとかあれば知りたい。
●自力では無理だった時にどうしたらいいのか知りたい。
こんな事に興味をお持ちですか?
こちらのページでは『ゴミ屋敷の片付けを自分でやる方法・やり方・注意点』の事について着目しながら、当社の過去の実績と経験に基づき、私の独自の理論と答えで解説していきます。
この記事を書いているのは不用品回収オラフグループの経営者です。この業界に勤務して13年以上の中で地域やお客様を問わず、物干し竿の捨て方への相談にも数えきれないほど応えてきました。
よくあるご質問や私の経験・知識から役立つ情報を惜しみなく紹介していきます。
ゴミ屋敷の片付けを自分でやる方法・やり方
ゴミ屋敷の片付け。いざ直面するとその壮大なスケールに戸惑う方も多いと思います。色々な理由によりゴミ屋敷を片付けなければいけない状況の方に向けて、自分でやる方法・やり方・注意点について解説していきます。
初めに準備する物
ゴミ屋敷の片付けには準備か肝心です。初めに準備する物を確認していきましょう。
ゴミ屋敷の片付けは、綺麗事抜きで過酷で重労働です。衛生上もよくありません。予想以上に時間も相当かかります。
準備するべき物をしっかりと準備して、少しでも円滑に進められるようにしましょう。必要な道具はホームセンターに行けば全て揃うぐらい簡単です。
以下で初めに揃えておくといい物を紹介します。
必要な道具と資材
地区行政で燃えるゴミの指定袋がある場合には、指定袋以外回収して貰えない為注意が必要です。又、リサイクル指定として容器等を別にする必要がある地区もあります。『ゴミ出し+地区名』このようにネットで検索して地区行政のゴミ出しルールを確認しましょう。
お皿や金属などの不燃物用のゴミ袋になります。地区によっては指定のゴミ袋じゃないと回収して貰えない場合がありますので注意してください。指定袋が無い場合の注意点としては、分厚いゴミ袋をケチらず買ってください。理由は簡単に破れるからです。
電池・ライター・スプレー缶などの危険物用のゴミ袋を用意しましょう。ごちゃ混ぜで入れると回収してくれない地区が大半です。電池は電池、ライターはライターとゆうように分別して下さい。地区行政のルール確認を忘れずに。
紙・新聞紙・雑誌・段ボール・洋服などの資源物は資源の日に出します。それぞれにまとめて紐で縛る必要があります。白いビニール紐が一般的で安いです。
こちらは後から購入でも構いませんが、必要な物を入れておく専用の段ボールを購入して下さい。保管も簡単で収納も簡単です。量が多ければ上積みしておけますので段ボールは必須です。
オススメは『グリップ』とゆうゴム手袋です。コンビニでも買えます。ゴミ屋敷清掃では汚い物や鋭利な物、滑りやすい物まで沢山の物を触ります。安全も考慮して必ずゴム手袋をしましょう。
ゴミ掃除をすると思っているより汚れます。汚いものも触ります。ホコリまみれになります。汚れてもいい服装で望みましょう。
ゴミ出し情報の確認とやり方
自力で片付けていく際に、最大の難関となるのがゴミ出し作業とゴミ出し情報の確認です。
理由として、各自治体・行政によって定められているルールが全く違うからです。よくある『燃えるゴミ』程度なら簡単ですが、ゴミ屋敷のゴミの種類は尋常じゃありません。
更に言えば、回収場所となる集積所にゴミを大量に出しすぎると自治会に怒られたりするローカルな地域も存在します。
これらのルールは曖昧なマイナールールと思われがちですが、各市区町村でルールを制定しなさいと環境省から正式に発表されています。
要するに、マイナールールでも必ず守る義務があるとゆう事です。
環境省からも正式に発表されています。このように同じ埼玉県でも地域によって大きな違いが出ます。
片付ける住居が存在する地区のゴミ出しルールは必ず確認しましょう。
ゴミ集積所への出し方と注意点
ゴミ集積所へのゴミの出し方と注意点について解説します。
理由として、郊外ではゴミの集積所の管理などを地域の自治会や管理組合で独自のルールを決めている所が多いからです。
掃除の当番などもあります。好き放題に大量に出してカラスや猫にメチャクチャにされてしまえばトラブルは避けられません。
とりあえず、以下の事に注意していれば問題無いでしょう。
集積所はみんなで使う物です。大半の地域では害獣被害を避ける為にゴミを覆うネットがあります。それに収まる範囲で出しましょう。
収集日に出していい物はその日収集される物だけです。翌日が回収日だから置いておけばいいや、みたいな出し方は近隣への迷惑になります。先出しはやめましょう。
よくあるのがギリギリ粗大ごみの物を『これぐらいなら持って行ってくれるかも・・・』とゆう変な根拠で出してしまう事です。当たり前ですが持って行ってくれません。よく貼り紙が貼って残されているのはそういう事です。ルールを守りましょう。
集積所に出せないゴミについて
集積所に出せないゴミ、いくつか存在します。その種類や処分方法について解説します。
地域によっても変わってきますが、ゴミ集積所に出せるゴミの種類は決まっています。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、危険物、資源物、ここら辺は分かりやすく回収日も多いですが、ゴミ屋敷のゴミの種類は半端じゃありません。
集積所に出せないゴミ、地域行政で受け入れないゴミはどんな物があるか、見てみましょう。
冷蔵庫・洗濯機・乾燥機・ブラウン管テレビ・液晶テレビ・エアコンなど。リサイクル家電は法律により適切な処分・リサイクルが義務付けられています。詳しくは以下のガイドラインをご確認ください。
地域によってルールの違いがありますが、全国的に言ってそのまま集積所に粗大ごみを出せる地域はごく僅かです。主に粗大ごみシールを買う→貼る→予約を入れる。このシステムの地域が多いです。地域によっては環境センターで持ち込み対応をしている所もあります。
地域により大きく異なりますが、各市区町村で受け入れしない物とゆうジャンルが存在します。意外に思われがちですが、なかなか沢山あります。具定例として以下に埼玉県川口市の受け入れしない物を紹介します。
《例》川口市で受け入れない物
ガスボンベ類、石油・灯油類、工業薬品、農薬類、火薬類、印刷用インク、現像液、自動車用燃料添加物、バッテリー、農業用ビニールシート、自動車、自動車部品、オートバイ(原付2輪含む)、オートバイの部品、タイヤ、消火器、耐火金庫、土砂、ブロック、漬け物石、ピアノ、石や大理石で出来た製品や家具、エンジン式農機具、増改築などにより出る古材、建具、事務机、事務椅子、アイスクリーム陳列用冷凍庫、コピー機、製図機、パソコンなどなど
意外に思われるかもしれませんが、各自治体によりこんなに沢山の受け入れしない物が存在します。
これらに困ってしまった場合には、管轄の地区行政に電話をして指示を貰いましょう。
ゴミ屋敷を自力で片付けるコツと注意点
ここからはゴミ屋敷を自分で片付ける際のコツや注意点について書いていきます。何度も言いますが、ゴミ屋敷清掃は重労働です。過酷です。毎日作業をしている専門の私達の意見でそれです。精神論に近い部分となりますが、コツや注意点について解説します。
1日でやる量の上限を決める
大量のゴミ片付けは精神的にかなり疲労します。途中で投げ出さない為にも1日で片付ける量の上限を決めましょう。
上限を決めるメリットと理由としては2つあります。
1つは果てしないゴミ屋敷でも区切りをつけて片付ける事によってメリハリがつく事。もう1つは集積所に出せる量には限界がある為必要以上に作ってもゴミ出しが出来ない事。
集積所の広さ、大きさ、自治会の条件にもよりますが、まずは1日燃えるゴミ10袋程度を目標にしてみましょう。
これぐらいが1番丁度いいかと思います。付随して燃えないゴミや危険物も出ますので、全体15袋辺りで完了する。これぐらいがお勧めです。
最終期日を決めて、目標とする
ゴミ屋敷をいつまでに片付けるか、最終期日を決めて目標にしましょう。
最終期日を決める事により、目標が出来ます。目標を決める事は、やる気に繋がります。
ゴミ屋敷清掃には諦めない根性が必要です。
目標を決める事によりモチベーションアップに繋がります。更に言えば、ゴミ屋敷清掃が完了した後の次のステップの予定も立てられます。
この記事を読んでいるあなたは、ゴミ屋敷清掃を完了したその後、その自宅に予定を立てる事があるはずです。
賃貸住宅の場合は退去でしょうか?持ち家の場合にはリフォームでしょうか?あるいは不動産売却でしょうか?
全てのステップはゴミ屋敷清掃が完了した後にあります。諦めずに頑張りましょう。
近隣への挨拶の重要性
色々なトラブルを避ける為にも、近隣への挨拶は重要な必須事項です。
ゴミの集積所への大量排出もそうですが、特に多いのが虫などの害虫によるクレームです。
ゴミ屋敷には間違いなく大量のゴキブリや蝿、時にはネズミも存在しています。パッと見て大丈夫そうでも、実際にそんな事はありません。見えないゴミの中に必ず潜んでいます。
片付けが始まると、環境の変化に敏感な彼らは人の気配が無くなったタイミングを見て外へ旅に出ます。そして必ず近所へと徘徊します。
近隣への挨拶をしていてもトラブルになるケースが多いので、近隣への挨拶は控えめに言っても重要です。
ではゴミ屋敷では近隣とどんな事でトラブルが起こる可能性が有るのか、以下で代表例を見て行きましょう。
簡単に挙げるだけでもこれだけあります。思わぬトラブルになってしまう事を避ける為にも、近隣と関係者への挨拶はしておく事をお勧めします。
自分でやり切れなかった時の選択肢
何度も言いますが、ゴミ屋敷清掃は控えめに言っても過酷で大変です。時間もかかります。途中で諦めてしまう方も少なくないでしょう。そんな自分でやり切れなかった時には、どんな選択肢があるのでしょうか。以下で見て行きましょう。
その後の住宅の活用方法から考えてみる
片付け終わった後に、住居をどうするのか、その活用方法から先に決めて最終着地点の業者へ相談する手段もあります。
賃貸、持ち家により住居の活用方法やその後は異なりますが、最終的にどうしたいかは決まっているはずです。
賃貸であれば退去一択ですが、持ち家となればリフォームから売却まで幅広く検討する事が出来ます。その最終着地点を先に決めて、その業者へ先に相談してしまうのも1つの方法です。
賃貸の場合
賃貸管理会社の場合、会社によっては得意先のゴミ屋敷清掃業者を紹介してくれる事もあります。現に私の経営する会社でも、得意先となる賃貸管理会社は大多数存在しています。しかし直接頼めない分、コストは割高になると思ってください
持ち家の場合
持ち家の場合は極論2択になってきます。リフォームをして貸し出す、又は自分が住む。不動産を売却する。この場合、リフォーム会社や不動産会社へ現状のまま何とか出来ないか相談してみるのもありでしょう。しかしこの場合も同じく、紹介料や仲介手数料は見えない所で必ず発生していますのでコストは割高となります。
身内や友人を巻き込み人手を増やす
どうしても自分達でゴミ屋敷を片付けたい人は、身内や仲のいい友人を巻き込み人手を増やすのもありです。
すこし片付けてみれば分かると思いますが、ゴミ屋敷はとにかく人手が必要です。
専門の業者で片付けるとしても、一軒家だと合計数十人の人手を必要とします。
自分達で片付けるとしても、人手の確保は重要事項です。その場合、現実的に家族・身内・親しい友人にお願いして手伝ってもらう事も有効です。
1人だと10袋しか出来なかった事が、3人なら30袋出来ます。
ゴミ屋敷の清掃ですが、作業内容はシンプルで簡単です。ゴミを袋に入れて捨てていくだけなので。問題なのは労力です。
人員を揃えられた分、倍々ゲームのように進む速度が速くなると思ってください。
●1人 → 1年かかる
●2人 → 半年かかる
●3人 → 3カ月かかる
人が増える事により得られるメリットは他にもあります。『話し相手がいる』事です。
一緒に愚痴を言う事も出来ます。モチベーションアップにも繋がりますので可能であれば近しい人に思い切って相談してみるのもいいでしょう。
最悪、ゴミ屋敷清掃業者へ依頼する
最悪、お金はかかりますがゴミ屋敷清掃業者へ依頼する事も1つの手段です。
専門の業者はそれを仕事としていますので、普通に考えたら信じられないペースでゴミ屋敷清掃を完了できます。
ネズミがいても、ゴキブリがいてもお構いなしです。
さっさとゴミ屋敷問題を解決したい人にはお勧めの方法かと思います。ですが、業者を頼む事にはメリットとデメリットが存在します。以下で見て行きましょう。
メリット
デメリット
業者を頼む事によりメリットが大きいのは当然ですが、その分お金がかかります。
このメリットは業者によって違いもあります。買取りはやっていない会社も存在しますので自分の求める条件に合った業者選びをして下さい。
業者の選び方も解説していますので気になる方はご覧下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
業界にそれなりの規模で長くいるといいことも悪いこともたくさん見えてきます。
そんな大変な時にこの記事を読んで参考にして頂ければと思い執筆いたしました。ご活用頂けますと幸いです。