【プロが解説】粗大ごみ・不用品・廃品回収を安く依頼する方法


最終更新日:2022年09月09日


不用品回収、廃品回収を少しでも安く依頼したい。依頼できる方法や業者の選び方も知りたい方へ


●不用品回収を頼んでみたいけどいくらかかるか分からないし不安


●廃品回収を少しでも安く頼みたい


●業者の選び方とか安くする方法とかも合わせて知りたい


こんなことに興味をお持ちですか?


本記事では下記の内容を実例もまじえて分かりやすく解説します。




 

この記事を書いているのは一軒家のお片付け相談もよくいただく、遺品整理・特殊清掃会社の経営者です。


不用品回収業界で12年、合計9100名以上のお客様の不安や疑問を一緒に解消してきました。経験と実績にもとづいて「疑問」と「不安」を取り除く情報を提供しています。






一般的な不用品・廃品回収の料金相場


常日頃から不用品回収業者を頼む人、とゆうのはあまり多くないと思います。


急いでいたり、引っ越し、リフォーム、断捨離など何か事情がある時に頼む事が大半なので、その料金相場や常識はあまり知られていません。


まずは不用品回収・廃品回収の料金相場から知り、把握したうえで安くしていくコツを覚えて行きましょう。





軽トラックの場合


軽トラックの場合、安い業者で¥15,000〜20,000、高い業者で¥20,000〜30,000程度の料金が一般的です。


料金には車両費、人件費、処分費用など全てが含まれているのが普通です。但し、タワーマンションや2階以上の階段作業には¥3000程度の追加料金がかかる事が多く注意が必要です。


そんな軽トラックにはどれぐらいの量が積めるのか、以下で見て参考にして下さい。


「軽トラックに載る目安」

 

部屋の広さ:1K〜1DK

 

冷蔵庫2ドア、洗濯機、32型のテレビ、シングルマットレス、タンス(腰丈)、カラーボックス、ミカン箱3箱





1トントラックの場合


1トントラックの場合、安い業者で¥30,000〜40,000、高い業者で¥40,000〜50,000程度の料金が一般的です。


トラックの種類によりますが、少なく見ても軽トラックの2倍以上は積み込み出来て、荷台が大きいので大きな家具、家電などの不用品も対応できるようになっていきます。


大半の場合、作業員は1名付きで、最大拘束時間は2時間〜3時間が目安です。1トントラックにはどれぐらい積めるのかも以下で見てみましょう。


「1トンラックにのる目安」

 

部屋の広さ:1LDKや2DK

 

シングルベッド、20型テレビ、デスクトップパソコン、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、洋服ダンス、食器棚、布団、電子レンジ、掃除機、ハンガーラック、カラーボックス2個、衣装ケース5つ、ミカン箱20箱





2トントラックの場合


2トントラックの場合、安い業者で¥60,000〜70,000、高い業者で¥80,000〜100,000程度の料金が一般的です。


この辺りからは、作業員が2名ついている所が一般的なので、余計なオプション料金や追加料金を気にする必要がなくなります。


よほどの悪条件でない限り、表記の料金が総額で終わりになります。2トントラックにはどれぐらいの量が入るのか見てみましょう。


「2トントラックにのる目安」

 

部屋の広さ:2DKや2LDK

 

ダブルベッド、32型テレビ、テレビ台、デスクトップパソコン、冷蔵庫、洗濯機、食器棚、ハンガーラック、カラーボックス2個、衣装ケース7つ、ミカン箱40個、照明器具、本棚、ダイニングテーブル、椅子2つ、タンス




安く依頼するための交渉術


不用品回収や廃品回収を安く依頼する為にはコツがあります。


初めての事となると、何が普通か分からないで業者の言われるがままになってしまい、結果高い料金を支払う事になってしまうかもしれません。


そんな事にならない為にも、安く依頼するためのコツと交渉術を以下で学んでいきましょう。





相見積もりを取る


相見積もりを取り、それを業者に伝える事でとても安く依頼することが出来ます。


業者間で対抗意識が芽生えますので、そもそも法外な金額の業者を除外できるメリットも有ります。


肝心なのは、相見積もりを取っている事を業者に伝える事です。伝えていなければそれはただの見積もりです。業者間の意識や競争も生まれません。


しっかりと相見積もりがある事を業者へ伝えて、料金重視なので出来るだけ安くしてほしいとストレートに伝えましょう。


「安くする相見積もりのコツ」

 

相見積もりの存在を業者へ伝える

※相見積もりへの対抗意識が業者へ生まれ、最大限の安い費用での見積もりになる効果がある。

 

料金重視と伝える

※とにかく安く収めたいと要望を伝えて、料金重視の見積もりをしてもらう





値引き交渉をする


見積もりが出そろったら、ここだと決めた業者へストレートに値引き交渉をしましょう。


値引き交渉の際に、1つコツがあります。それはきちんとその業者へ依頼する意思を伝えてから値引き交渉することです。


基本的に、いい業者であればあるほど特に仕事に困っていません。むしろ一カ月待ちとかは普通です。


その状態で、制約が不明確な強引な値引き交渉となると業者側から断りになる場合も有ります。せっかく決めた業者と上手く交渉する為には、あなたにお願いします、けれどもっと安くしてほしい、とギブアンドテイクの様な交渉術が効果的です。


「値引き交渉のコツ」

 

制約条件で値引き交渉する

※あなたに決めたいので、もう少し安くなりませんか?など決める代わりの条件として値引き交渉を差し出す。

 

日程を業者都合にする

※業者の都合のいい日に自分達が都合を合わせて、その代わりに安くして貰う。

 

ストレートに値引き交渉

※安くしてほしいとシンプルにお願いする。意外と効果的なので試してみましょう。





一部自分で片付ける


とにかく安くしたい場合には、一部を自分で片付けておく事も効果的です。


どうしても予算が合わない場合には、一部を自分で片付けてしまいましょう。料金は物量×いくら、の部分も大きく影響しますので、物量を減らす事は安くするうえでとても効果的です。


コツとしては、必ずお見積り後に片付けて、値引き交渉へと移るようにしてください。口八丁手八丁の業者もいますので、一度お見積り→一部片付け→再見積もりの流れで安くしていきましょう。


「減らしやすい不用品」

 

紙、布などの資源物

※洋服や本、新聞紙などは仕分けが無く簡単です。ゴミ袋と紐を準備して一気にやるとかなり進みます。

 

小さな軽い粗大ごみ

※カラーボックス、棚、ラックなど片手でも持てるような軽い粗大ごみは地域の粗大ごみに自分で出してしまいましょう。大きく物量が減りますので値引きに有効となります。




安いと言われる不用品回収業者の特徴


安いと言われる不用品回収や廃品回収とは?について解説していきます。


初めて依頼するような場合には、比較対象や経験がありませんのでそれが安いのか、適切なのかも感覚で判断していくほかありません。


そんな時には、ここでこれから解説していく情報を武器にして貰い、知識を深めてから業者との交渉に臨んでください。





追加料金が無い


追加料金が無く、明朗会計のお見積もりをしてくれる業者は安くていい業者の所が多いです


当たり前に追加料金を請求する業者が存在します。目先の料金だけ安くして制約し、その後あれこれ理由を付けて料金を請求します。


見積書を貰っていても関係なく請求するところも存在します。そのような所は、ネット上の評判を調べたり、定期的に屋号が変わるので古くからの口コミや情報があるかなど深掘りして調べてから依頼するようにしましょう。


当たり前の事ですが、追加料金とは訪問見積り後は通常あってはならない物です。見積書をしっかりと見て「追加料金無し」の文言があるか無いか、確認しておきましょう。


「追加料金が発生する例」

 

階段作業の料金

 

リサイクル料金

 

人件費や車両費





オプション作業が無料


安い不用品回収業者はオプション作業がコミコミのパックで無料になっている所が多いです。


安い業者の近年の料金体系で主流なのは、コミコミでのパック料金なので、人件費、車両費、階段作業、などなど作業にまつわる色々な物が含まれているお見積もりが普通です。


その為、3〜5階の階段作業や、家の前や付近にトラックが止められない、などよほどの悪条件が揃わない限りオプション作業はコミコミ無料が通常ですので、安い業者探しの参考にして下さい。


「コミコミパック料金に含まれる物」

 

1〜2階までの階段作業費

 

作業する人件費

 

ごみの処分費

 

車両運搬費





近くの不用品回収業者


片付けたい現地の近く、市内にある不用品回収業者は費用が安くなる傾向があります。


理由としては単純で、近い分全ての作業が円滑に行えるからです。朝の渋滞も考えて、車で1時間以上かかる所から来る業者と、5分で到着する業者では違いが出て当たり前です。


ネットで業者を探すのであれば「不用品回収+地名」などで検索すると地域の業者が見つかりやすくなります。


又は、ポストに投函されてきたチラシ、新聞の折り込みなどもその地域の業者からの依頼が大半なので近くの業者を探すには有効な手段です。


「近くの業者を探す方法」

 

ネットで「不用品回収+地域名」で検索する

 

新聞広告や折り込みチラシを見る

 

役所に相談して紹介してもらう



不用品・廃品回収を安く依頼する方法のまとめ

 

いかがでしたでしょうか?


ここまでお読みいただきありがとうございました。せっかく不用品回収を頼むのであれば少しでも安く、そしていい業者に依頼したい物ですね。


ですが初めてとの事になると判断基準も分からず迷ってしまう事もあるかと思います。そんな時に少しでも参考になれば幸いです。