トラックのゴミ回収とは?積める物・料金・注意点をプロが解説


最終更新日:2022年08月06日

 

トラックでのゴミ回収をご検討中の方へ。

 

●トラックのゴミ【回収料金】が知りたい

 

●【どれくらい】詰めるのか、単品よりお得なのか知りたい

 

●依頼するときの注意点を確認しておきたい

 

と、不安で電話をする手を止めてしまう方もいるのではないでしょうか?

 

ここでは下記の内容を実例と過去のご相談内容を基に、丁寧に解説していきます。

 

 

 

この記事を書いている私は不用品回収・買取り・遺品整理など行う会社の経営者です。

 

業界で12年、合計9100名以上のお客様のお悩み解決に努めてきました。経験談と実績にもとづいて「不安」を解消できる情報を提供しています。

 


 

 

 

【トラックの大きさ別】回収料金と積める量

 

トラックが大きくなるほど積める量が多くなるため、料金も高くなっていきます。

 

積める量が増えるほどに作業時間も長くなりますし、必要なスタッフの人数も多くなるからです。

 

不用品回収業者のホームページでよくみられる

 

@ 軽トラック
A 2トンショートトラック
B 2トンロングトラック
C 4トントラック

 

上記の4種類のプランについて「どれくらい積めるのか」「目安料金」について具体例を交えてご紹介します。

 

 

 

 

軽トラック

 

軽トラックの回収料金は12,800円〜35,000円で、一人暮らし用の家具や家電が積めるイメージです。

 

1人暮らし用に作られた冷蔵庫や洗濯機であればスタッフ1名でも、運び出しから積み込みまでできるので、個人経営で小さい不用品回収業者でもよく見られるプランです。

 

「軽トラックにのる目安」

 

部屋の広さ:1K〜1DK

 

冷蔵庫2ドア、洗濯機、32型のテレビ、シングルマットレス、タンス(腰丈)、カラーボックス、ミカン箱3箱

 

 

 

 

 

2トンショートトラック

 

2トンショートトラックの料金は35000円〜で、1LDK や2DKサイズの家具、家電、その他細々した不用品を積み込めます。

 

夫婦だけの世帯や物が多い一人暮らしの方から選ばれているプランです。

 

軽トラよりも不用品の量が増えるので、スタッフが2名以上で作業に当たることになります。

 

 

「2トンショートトラックにのる目安」

 

部屋の広さ:1LDKや2DK

 

シングルベッド、20型テレビ、デスクトップパソコン、冷蔵庫、洗濯機、洋服ダンス、食器棚、布団、電子レンジ、掃除機、ハンガーラック、カラーボックス2個、衣装ケース5つ、ミカン箱20箱

 

 

 

 

 

2トンロングトラック

 

2トンロングトラックの料金目安は50000円〜です。

 

2トンショートトラックと比べると、荷台の長さ1m以上大きく作られています。

 

荷台が大きいけれど車の横幅はセダンとさほど変わらないサイズなので小回りがきき、住宅地での回収もしやすいトラックです。

 

「ロングとショートの大きさ比較」

 

2トンショートトラック

 

長さ311cm×幅176cm×高さ220cm

2トンロングトラック

 

長さ450cm×幅178cm×高さ225cm

 

小さな子供が1人の3人家族の家具や家電がおさまります。

 

たくさんの不用品を効率的、安全に積み込むため家具の解体や梱包も行いますので、スタッフが2〜3名で作業に当たります。

 

「2トンロングトラックにのる目安」

 

部屋の広さ:1LDKや2DK

 

ダブルベッド、32型テレビ、テレビ台、デスクトップパソコン、3ドア冷蔵庫、洗濯機、洋服ダンス、食器棚、ハンガーラック、カラーボックス2個、衣装ケース7つ、ミカン箱40個、照明器具、本棚、ダイニングテーブル、椅子2つ、タンス

 

 

 

4トントラック

 

4トントラックのゴミ回収料金は95,000円以上となり、4人家族の荷物がおさまるくらいの量が載ります。

 

4人家族となると冷蔵庫や洗濯機の大きさ1つ1つが大きくなるので、スタッフは3名以上が必要になります。

 

スタッフの人数、回収時間、処分料金、車両費などすべてが増える分、総額も上がっていきます。

 

「4トントラックにのる目安」

 

部屋の広さ:3LDK〜

 

電子レンジ、掃除機、扇風機、加湿器、プリンター1台、全自動洗濯機、DVDプレイヤー、ステレオ・オーディオ、デスクトップPC1台、5ドア冷蔵庫、42型テレビ、本棚、ダイニングテーブル、椅子4脚、テレビ台、背丈の食器棚、カーペット、3人用ソファー、姿見、学習机、飾り棚、サイドボード、ハンガーラック、電子レンジ台、ダブルベッド、布団一式、大人用自転車2台、子供用自転車2台、洋服ダンス、整理ダンス、カラーボックス、ローテーブル、衣装ケース(中サイズ10個)、ダンボール(小30個程度)、ダンボール(大30個程度)

 

戸建ての家財がすべて積み込めるくらいのサイズ感ではありますが、不用品回収業者ではあまり使用しません。

 

4トントラックの横幅は2.3m以上と大きく、中央線のない道では対向車とすれ違えないからです。住宅街や市街地では2トントラック2台での提案をすることの方が多いです。

 




トラックゴミ回収3つの注意点

 

トラックのゴミ回収では見積もりの内容を細かく確認しましょう。

 

トラックの回収プランは業者によって独自に決められているので、含まれるサービス内容にばらつきがあるからです。

 

依頼者側では含まれていると思っていた内容が、当日になって追加料金として言われることもありますし、法的に回収できないと断られることもあります。

 

自分の希望通りの料金、内容で進められるように正しい知識を取り入れておきましょう。

 

「注意事項」

 

回収されにくい不用品

 

トラックのゴミ回収が利用できないとき

 

追加料金の発生事例

 

上記の内容を中心に解説していきます。

 

 

 

 

回収されにくい不用品

 

トラック回収プランに限らず、不用品回収業者には回収できないものもあります。

 

法律で決められているからです。国や自治体から許可をうけて、適切な処分ルートが確保できていれば引き受けてくれることもありますが、別料金が発生すると考えておきましょう。

 

「回収されにくい不用品」

 

危険物

 

ガソリンや灯油、ペンキなど引火の危険がある不用品は断られる可能性があります。ポリタンク2点程度であれば問題ありません。

 

剥製(はくせい)

 

ワシントン条約によって保護されている動物や国内希少野生動植物に指定されていると譲渡や売買ができません。

 

医療器具類

 

注射針、注射器、血液等が付着したガーゼなどは感染症のリスクがあるため回収されません。医療器具専門の処分業者に依頼します。

 

 

 

 

利用できないときもある

 

トラックでのゴミ回収プランを実施していない不用品回収業者も増えてきています。

 

依頼者側は不用品回収の素人なので、トラックに積み込める量を正確に見積もることができず、作業にあたったときにクレームやトラブルになりやすいというのが原因の一つです。

 

申し込み時には依頼者が目分量で軽トラックや2トントラックでの回収を申し込むこともありますが、知識がないため載せられる量が分かりません。

 

実際に見積もり回収に行くとトラックがスカスカになってしまったり、反対に載りきらずに別日に再度手配しなおすことになってしまうこともあります。

 

依頼者が損しやすくクレームやトラブルにつながりやすいという一面が増えています。

 

トラック積み放題〇円というプランではなく見積もりをした後でトラックプランという名前にする不用品回収業者の方が良心的です。

 

 

 

 

追加料金の発生

 

トラックでのゴミ回収には最低限の費用しか含まれていないことがあります。

 

トラックプランはお客様に依頼してもらうための釣り広告として利用しているケースによく見られます。

 

営業トークが上手い不用品回収業者のスタッフは、お客様に問い合わせさえしてもらえれば、営業トークで契約させることができるからです。

 

業者目線から言わせてもらえれば、9800円では軽トラックいっぱいのゴミを回収することはできません。

 

壊れた家電やベッドを回収して処分すると確実に赤字になってしまうからです。

 

安すぎるトラックでのゴミ回収広告は99.9%以上、追加料金が発生すると覚悟しましょう。

 

 

 

 

見積書のチェックポイント

 

トラック積み放題では見積書で内容を確認すると想像を超える金額になるリスクが少なくなります。

 

ホームページやチラシでは依頼者がイメージしやすいように「トラック積み放題○○円」と大きく書かれていますが、あとからどんどん追加料金が発生し、当日になって当初の倍以上の金額を請求されることもよくあります。

 

軽トラ積み放題9800円〜などと1万円以下の表示価格になっているときには、「何に、いくらかかるのか」を契約前に確認しましょう。

 

 

 

 

処分料金

 

不用品に合わせた処分費用が見積金額に含まれているか確認します。

 

不用品の種類によって処分料金が変わるため、安くなったり、高くなったりと総額を左右するからです。

 

同じ洗濯機であっても状態によって処分費用は3000円以上変わります。

 

製造から3年以内の洗濯機であれば、買取対象になるためキャッシュバックがありますが、壊れた洗濯機の場合には家電リサイクル料金として、最低でも2500円以上の処分費用が発生するからです。

 

 

 

 

リサイクル家電は別料金

 

トラック積み放題で9800円と1万円以下の時には、冷蔵庫や洗濯機の引き取りには別料金が発生します。

 

「冷蔵庫(冷凍庫)、洗濯機(乾燥機)、テレビ、エアコン」は家電リサイクル法によって処分料金と処分方法が全国で統一されているので、粗大ごみのように〇kgいくらと安く処分できないからです。

 

しかし、回収後に再利用する場合にはリサイクル料金はかかりません。

 

「再利用の例」

 

回収後にリサイクルショップへ売却

 

海外へ輸出して再利用

 

買い替えや引っ越しで不要になった冷蔵庫や洗濯機はまだまだ使えるので、発展途上国では宝物のように重宝されます。

 

海外への輸出ルートを持っている不用品回収業者であれば、リサイクル料金をかけることなく引き取ってくれます。

 

 

 

 

作業料金

 

ゴミ回収の作業に関する費用がプランに含まれているか確認しましょう。

 

ゴミの回収作業は部屋からの搬出や養生、積み込みと細かく分けることもできます。特に注意したいのは取り外し料金です。

 

エアコンの取り外しは高額になりやすいオプションです。室外機が屋根の上についているときには別の業者を手配しなければならないこともあり、追加料金で7,000円以上かかることもあります。

 

「オプション料金例」

 

洗濯機のホース取り外し

 

エアコンの取り外し

 

階段料金…3階以上の部屋から運び出すときには1階上がるごとに約1000円追加料金が発生する業者もあります。

 

現地見積もりをすれば、当日になって追加料金やオプション料金が急に加算される心配はありません。

 

 

 

 

人件費

 

搬出する不用品の量が多い時や階段が狭い時、1点でも大きい家具や家電があるときにはスタッフが追加されることがあります。

 

たとえば、大型金庫やピアノはスタッフ2人以上でないと運び出せません。

 

安いトラックプランではスタッフ1人分しか含まれていないので、見積もりをした後でスタッフ1人につき8000円から10000円が追加料金が発生します。

 

依頼者がスタッフの一人として作業をするという条件で安くしてくれる不用品回収業者もありますが、過去に引っ越しやの経験がある方以外はおすすめしません。

 

作業中にケガや室内の破損事故があっても自己責任になってしまうからです。

 

スタッフの追加費用は、保険料だと思ってプロに任せた方が安心です。

 

 

 

 

トラックの形

 

回収しに来るトラックの形を確認しておきましょう。

 

同じ種類のトラックでも高さによって詰める量が2倍以上変わるからです。

 

トラックの形は天井に屋根がついている「箱型」と荷台しかついていない「平ボディ」と呼ばれる形の2種類に分けられます。

 

箱型の方が高さの分たくさん積み込めるため、不用品回収を専門で行う業者が使うのはこの形です。平ボディでもベニヤ板で壁を作り縦につめる量を増やす対応をしていますが、簡易的な壁は不安定です。

 

走行中に回収した不用品が落下するリスクも増えるので、平ボディトラックは箱型トラックの半分以下しか積み込まないこともあります。




単品回収とトラックどちらがお得?

 

単品回収プランとトラックでの回収は見積もりをするまで、どちらが得になるかわからないのが事実です。

 

不用品の量や内容によって回収費用が変わるため、品目と量を不用品回収業者が目視するまで金額を決めることができないからです。

 

 

 

 

単品回収の料金

 

不用品の単品回収はお引き取り品目ごとに回収料金を見積もりして、「品目ごとの回収料金」と「基本料金」「オプション料金」の合計で料金を出していく方法です。

 

品目ごとに料金を出していくため、内訳が分かりやすいのが特徴です。不用品が追加されるたびに〇円と加算されていきます。

 

「料金の内訳」

 

基本料金

 

不用品の回収に含まれる最低費用のこと。運び出し費用、作業料金、車両費、スタッフの人件費、梱包費用などが含まれる。※出張費用と呼ばれることもあります。

 

回収料金

 

回収する品目によって決まっている費用。処分料金や解体費用などが含まれる。

 

オプション料金

 

階段からの運び出し作業や2階の窓からの釣り作業時、取り外し作業に料金が加算される。

 

 

 

単品回収がお得な時

 

不用品の量が3点以下や細々としたものであれば、単品の方が安くなります。

 

単品であれば、ほかの案件の前後に予定が組み込めるからです。単品回収の予約が1日に3件埋まれば、トラック回収プラン1件分と同じになります。

 

不用品回収業者は1日のうちでトラックをいっぱいにすることができるので、1人当たりのお客様から頂く料金を安くすることができます。

 

ベッド、洗濯機、冷蔵庫、段ボール3箱くらいでしたら、単品回収プランの方がお得です。

 

回収する品目がはっきりしていれば電話での見積もりも正確さが増すため、訪問見積もりに時間を割くこともなくなります。

 

 

 

 

トラックがお得な時

 

部屋にある家具や家電、その他細々とした不用品をまとめて引き取ってほしいというご依頼の場合にはトラックプランがお得になります。

 

トラックに積める量であれば料金が変わることはないため、当日になって多少増えても受け入れてもらえるからです。

 

段ボール1箱くらいであれば、料金が変わることなく回収してもらえます。

 

引っ越しや断捨離をきっかけに業者を利用するときにはトラックプランの方がお得になります。遺品整理やゴミ屋敷の片付け時にはトラックプランに人数や作業料金などコミコミで計算してくれるので、依頼者にもわかりやすいプランです。




トラックでゴミ回収のまとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

トラックでのゴミ回収は追加料金が発生したり、一度でトラックに積み込めないこともあります。希望通りに不用品回収を利用するためにはプロに相談して、無駄のないプランを組んでもらうのが確実です。

 

不用品をまとめて捨てたい方やプラン・料金で迷っている方の参考になれば幸いです。

 

直接のご相談も無料で受け付けていますので、トラックでゴミを引き取ってほしい方や他社の料金が正しいのかわからない方は田中をご指名のうえでお問い合わせください。

 

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